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入浴剤の誕生
江戸時代には既に冬至の日に柚子をお風呂に入れて入浴する「ゆず湯」や端午の節句に菖蒲をお風呂に入れて入浴する「菖蒲湯」などは存在していました。生薬や薬草をお風呂に入れるのは薬効を目的とし、「薬湯」と呼ばれました。
その後、各家庭に風呂が普及してくる明治中頃に初めての入浴剤とも言える「生薬を詰め合わせた布袋」が登場しました。
入浴剤誕生は製薬会社の薬の製造過程で出る生薬の残りかすを社員が風呂に入れてみたところ、子供のあせもが治ったり、体がとてもよく温まったという意見が出たのがきっかけと言われています。
戦後になると、各家庭に内風呂が備え付けられるようになり、温泉気分が自宅で手軽に味わえるということから、入浴剤も急速に普及したのです。
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伝統的なお風呂 (季節を感じるお風呂の入り方 )
5月(端午の節句 ) 春〜菖蒲湯 (しょうぶ湯)〜
昔の中国で5月5日に邪気を菖蒲で払うという風習があり、それが日本に伝わって菖蒲をお風呂に入れて入浴する風習となりました。
菖蒲の葉を水に入れて一緒に沸かします。
菖蒲は今ではなかなか手に入りにくくなってしまいましたが、5月に入るとスーパーの野菜コーナーや青果店で購入できます。
12月(冬至) 冬〜柚子湯 (ゆず湯)〜
柚子湯は、柑橘類で冬が旬の柚子を入れるお風呂です。冬至の日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われています。
柚子を生のまま丸ごとか半分に切るなどしてお風呂に浮べて入浴します。たくさん入れなくても香りが十分楽しめます。刺激が強いので、肌の弱い方は、布袋に入れるなどした方がおすすめです。
1月 冬〜松湯 (まつ湯)〜
松湯は、松の葉を入浴剤として使うお風呂です。
松の葉は、松脂(松やに)があるので、落としてから使います。
松の葉をよく洗って、松やにを落としてから、鍋で15〜20分ほど煮出します。その煮汁を布などで漉して、お風呂に入れます。
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天然成分の入浴剤
湯の花(湯の華)
湯の花は、温泉に含まれる成分が温度差や空気に触れることによって、お湯の中に粒子状や糸状になって漂っているもののことを指します。温泉に入っている時に、白い粉上のものがお湯の中に漂っているのを見たことのある方もいるのではないでしょうか?
その白いものが湯の花です。湯の花は、無色透明の温泉よりも硫黄泉や含鉄泉などの色のついた温泉の方が目にすることが多いように思います。
販売されている湯の花は、温泉の源泉を「湯畑」と言われるところにかけ流し、そこに沈殿したり、付着したりしたものを採取して作られます。湯の花を家庭のお風呂のお湯に溶かし入れることによって、自宅で手軽に温泉気分と温泉の効能を再現できるので、温泉のお土産としても人気があります。
湯の花を家庭で使用する場合には、追い炊き機能がついている浴槽や浴槽の材質によっては、浴槽や風呂釜を傷めてしまう場合もありますので、使用する前に使用しても支障のない成分であるかどうかをきちんと確認しておくことをおすすめします。
麦飯石(ばくはんせき)
麦飯石は天然の鉱物です。見た目が麦飯に似ていることから、その名前がつけられました。
色は黄白色で、肌のトラブルへの薬効が認められており、昔から皮膚病を治療する漢方薬として用いられてきました。
麦飯石は、活性炭などと同じように、とても小さい穴(孔)が空いていて、水に入れるとその中に含まれている雑菌や臭い、塩素などの不純物を吸着するという性質を持っています。浄水器などの濾過フィルターにも使われていて、お風呂のお湯に入れると湯あたりのしにくいやわらかいお湯を作ることができるのです。
それに加えて、麦飯石はミネラル分を多く含んでいるので、お湯に入れることによってその恩恵も受けることができます。
麦飯石の入浴剤の効果としては、新陳代謝の促進、老化予防、美肌効果などが挙げられます。
岩塩入浴剤
岩塩は塩の一種ですが、海水が原料ですから、海水に含まれているミネラル分を豊富に含んでいます。この岩塩を入浴剤として使用すると、発汗を促進して、体内の老廃物を排出するという効果があります。発汗を促進するということは、もちろん血行改善にも有効です。
塩分を含むお湯に入浴すると、お風呂上りの肌が塩分でコーティングされて、お風呂上りに湯冷めしにくく保温の効果もばっちりなので、冷え性の人にはおすすめです。
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植物を使った入浴法
浴剤として使われるものの多くに植物があります。花や葉、実などをお風呂に入れて、その香りを楽しむとともに、含まれている成分によって健康への効果も期待できます。
ただし、植物をお風呂に入れる場合には、残り湯を浴槽に入れたままにしておくと、雑菌が繁殖したり、腐敗してしまったりする場合があるため、入浴後はできるだけはやく取り除くよう 気をつける必要があります。
また浴槽のよっては、浴槽に色がついてしまったり、 浴槽を傷めてしまうことがあるので注意が必要です。
花を使ったお風呂
生の薔薇の花びらを贅沢に浮べて入るお風呂はとてもリッチで優雅な気分に浸れて、リラックス効果は抜群です。
そのほか、ラベンダーやカモミールといった鎮静効果のある花を使うのも効果的です。
実・果物を使ったお風呂
みかん風呂は、みかんの皮に含まれる精油成分の効果で体がよく温まるので、寒い冬の季節にはピッタリの入浴法です。
生の果実をそのまま使うお風呂としては、「ゆず風呂(ゆず湯)」「りんご風呂」「きんかん風呂」などがあります。
葉を使ったお風呂
植物の葉の部分は、ハーブとして使われているものもあり、ハーブを入れたお風呂は「ハーブバス(ハーブ風呂)」とも呼ばれています。お風呂に入れるハーブとしては、ミント(薄荷)、レモングラス、ローズマリーなどは香りもよく、お風呂に入れるのにはピッタリです。
日本で昔から伝わっている「菖蒲湯」「よもぎ風呂」などもあります。
食べ物を使ったお風呂
ニンニク風呂
生のニンニクを1個丸ごと、ネットまたはガーゼに入れて浴槽に浮かべるだけでOKです。ちょっと匂いがキツイかなぁと思ったら、レモンを1切れ入れるといいですよ。手で潰さずに自然に軟らかくなるのを待ちましょう。また、鍋にニンニク数片と水を入れて煮出したものを使うとよりいいです。
日本酒風呂
日本酒には保湿効果の高い成分や老化防止効果のある成分が含まれており、お肌を若々しくキープしたい!という方にピッタリの入浴法です。
入り方はとても簡単です。ぬるめ(37〜40℃)のお湯に日本酒を3〜4合入れて、よくかき混ぜてから入浴するだけ。お酒の匂いが苦手な方は、燗冷ましで入れるとよいでしょう。熱燗にしたけれど、余ってしまった日本酒の再利用にもいいですね。日本酒風呂に向いているのは純米酒です。日本酒を入れずに、酒かすや米麹をお風呂に入れても同じような効果が得られます。
牛乳風呂
牛乳風呂の入り方は、ぬるめのお湯に牛乳を500〜1000ccほど入れるだけです。
牛乳をお風呂に入れることで、保温や保湿の効果が上がり、お肌の乾燥を防いでくれます。それに加えて美白効果も期待できます。そのようなメリットのある牛乳風呂ですが、牛乳にアレルギーのある方にはおすすめできません。
一応牛乳は生ものですから、軽く洗い流すなどの後片付けも忘れないようにした方がいいですよ。
米ぬか風呂
入り方は簡単で、米ぬかをガーゼなどに入れて、それをそのままお風呂に入れます。
米ぬかは化粧品などにも利用されていることが多く、美肌効果抜群です。米ぬか風呂に入ると。肌がすべすべになります。
米ぬかが手に入らない場合には、米のとぎ汁を取っておいて、それを熱めに沸かしたお風呂に入れてもいいでしょう。
ただし、米ぬかは劣化しやすいので、早めに使い切るように注意しましょう。
重曹風呂
重曹には血管を広げて血行を良くする働きがあり、疲労回復や肩凝りや腰痛の緩和、冷え性の改善などに効果的です。
沸かしたお湯に重曹を大さじ1〜2杯程度入れるだけで重曹風呂になります。
入浴中は少しヌルヌルするような感じがしますが、入浴後はさっぱりした感じで肌にも良いです。
重曹はお風呂掃除にも使えますから、洗剤を使わなくてもいいし、湯垢もつきにくいのでお風呂掃除も楽です。
残り湯はお洗濯にも使えますし、環境にも優しいお風呂と言えそうです


食べ物を入れる入浴法の場合は、入浴後は残り湯をすぐ落とした方が匂い残りや色移りも少なくて済みます。
体についた匂いが気になる方は、最後にかけ湯をしてからお風呂から上がるといいでしょう。

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